2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
原稿用紙約2,250枚 このブログの記事数は約1,500です。2018年3月11日から一日も欠かすことなく記事を書き続けてきましたので、記事数の計算はだいたいそれくらいになります。 さて、ところで自分が書いてきたものは文字量だとどれくらいで、原稿用紙にすると…
小説は「書く」だけじゃない こないだ一篇の小説を書き上げ、今、また次の新しい小説に取り組んでいます。 前作を書き上げた後の反省は、小説のストーリーの背景になる作品世界を充実させないと小説そのものも充実しない、ということです。 鈴木輝一郎先生の…
板橋区のあゆみ 板橋区立郷土資料館で4月23日から開催されている「令和4年度 区制施行90周年記念展 板橋区の成り立ちとあゆみ」を見ました。 「役所」という機関がいかなる役割を持ち、いつ成立して今に至っているのか、その中でどんな事業や仕事をしてきた…
趣のある資料群 板橋区立郷土資料館で4月5日から開催されている「【ミニ企画展】高島平誕生ヒストリー」が、めっぽう面白いです! このミニ企画展は幅にして5メートルに満たないくらいの狭いスペースで開催されていますが、高島平の歴史に興味がある私にとっ…
「いい人なんていない」 武田友紀『雨でも晴れでも「繊細さん」』(幻冬舎、2021年)は、著者の武田さんが「がっつりノウハウを読みたいわけじゃない。でも、ちょっと役に立って、ほっとくつろげる話」と書いているように、「繊細さん=HSP」向けに書かれた…
5月5日の端午の節句は、男児の健やかな成長を祈る行事です。 板橋区立郷土資料館の古民家・旧田中家住宅では、4月23日から「古民家年中行事 端午の節句」が行われ、五月人形などが多数展示されています。 展示では、こうした年中行事に関する民俗学的な解説…
ワナビという市場 鈴木輝一郎『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社、2021年)は、小説家志望者に向けて長篇小説執筆を指南する本です。どうして長篇なのかというと、それが書けないと小説家としての「経営」が成り立たないからで、ただの趣味…
ミステリはエンタメの基本 新井久幸『書きたい人のためのミステリ入門』(新潮新書、2020年)を読んでいます。近所の図書館で見つけ、面白そうだと思って読むことにしました。 長年にわたり新人賞の下読みを担当し、伊坂幸太郎、道尾秀介、米澤穂信などと伴…
違和感が拭えない… ファンタジーの形容詞的な言い方として「ファンタジック」という言葉をたまに耳にします。私はこの言葉にどうしても違和感が拭えず、「それを言うならファンタスティックだろう」と思っていましたが、案の定、「ファンタジック」は和製英…
味わいのあるエッセイ 朝日新聞4月13日朝刊23面に、佐伯一麦のエッセイ「想 ケヤキのハンモック」が掲載されています。「想」というタイトルで、作家が月替わりで第2水曜にエッセイを載せる企画らしく、他に俵万智、桜木紫乃が執筆します。だから次回の佐伯…
自己啓発書を読む理由 私事ながら、もともと私は文学とか映画とか地域の歴史などが好きで、読書もそうした分野を中心にしてきました。 それが近年はHSPの生き方を紹介する本をはじめ、様々な自己啓発書を手に取っています。他にも睡眠や運動など健康に関する…
繊細だからこそ 1万年堂出版のオウンドメディア「1万年堂ライフ」に、「『HSPで良かった!』と思える瞬間って?センパイHSPに聞いてみた。」という記事が掲載されました(4月15日)。HSPはその敏感さゆえに、生きづらさを感じる場面が多くありますが、その反…
時間的視野と空間的視野 普通、視野狭窄というと眼の症状のことですが、ここでは思考における視野のことを意味します。眼の視野狭窄も避けたいですが、思考の視野狭窄もなるべく避けたいものだと思います。 人間は動物であり、生存本能があるため、どうして…
心身の健康以上に大切なものなんてない。 Testosterone・岡琢哉『心を壊さない生き方』(文響社、2020年)を読み、ストレスまみれの現代社会を甘く見ていると、本当に心が壊れてしまって人生破滅するなぁ、と思っています。 最近、バーンアウトや鬱との関連…
同情も理解もいらない 昔、澁澤龍彦の『快楽主義の哲学』(文春文庫、1996年)の帯に「俺の人生俺のもの」などと書いてあったのを記憶しています。この本にはたしかそういう言葉自体は記されていなかったと思いますが、中身はたしかにそういう内容だったと思…
祭について 小川直之監修の『祭 Matsuri』(パイ インターナショナル、2022年)は、日本国内のさまざまな祭を、春夏秋冬ではなくその特徴によって分けて紹介する本です。 判型が1ページがB5より大きくA4より小さい変型で、もちろん日本の祭を網羅したわけで…
責任を取れないなら発言しない 世の中には「言い出しっぺの法則」という法則…法則というか、少なくともそういう言葉があるようです。言い出した人間が責任を持って実行するべきだ、という思想で、言うまでもなくもっともなことだと思います。 Wikipediaを参…
愛惜する私小説 姉妹ブログ「杉本純の創作の部屋」で3月21日から連載を開始した小説「映画青年」。わずかではありますがアクセスがあるようで、ありがたいことです。ちょっとうれしいので、本作にまつわる思い出を少々。 この小説は私自身の実体験を濃厚に反…
先日、都立赤塚公園の大門地区を歩いたら、ニリンソウが満開でした。 ニリンソウは板橋区の花で、この赤塚公園大門地区は、都内最大のニリンソウ自生地です。毎年だいたい四月の初め頃に見ごろを迎えます。
板橋区立熱帯環境植物館、別名「グリーンドームねったいかん」は、徒歩で行けるくらい近所であることもあって、よく訪れています。 イベント会場ではよく企画展が催されていて、だいたい全て見ていると思います。昨日までは「生きものと行く!世界旅行展」が…
情報の化学反応 脳にはニューロンという神経細胞があり、シナプスを介してつながっているらしいです。脳を活性化させ、頭の働きをよくしておくことは大事だと思っているので、そのヒントをくれる本や情報には多く接しているつもりですが、専門的なことはもち…
今回は断らなかった 私の知る人の中に、勤め先で役職がついた人がいます。その人自身は、自分に「役職がついてしまった」と思っているようです。。 「ついてしまった」などと書くと恥ずかしいことをしてしまったように思えるでしょう。実際その人は、自分に…
脳の疲れは自覚されにくい? 休息といえば、以前は疲れたらするものという風に考えていました。仕事にせよ遊びにせよ、気合いを入れてへとへとになるまで頑張り、休まなくても良さそうならぶっ続けで頑張る、みたいなやり方をずっと続けていたように思います…
大江式「人物再登場法」 大江健三郎の『取り替え子』(講談社文庫、2004年)には、大江本人に違いない主人公・古義人の弟である、親戚から「忠叔父さん」と呼ばれる人の話が出てきます。 私はその箇所を読んで、ああこれは『キルプの軍団』(講談社文庫、200…
意識的な欲の充足 武田友紀『「繊細さん」の幸せリスト』(ダイヤモンド社、2020年)を読んでいます。恐らくHSPである私は、HSP関連本、また本多信一さんの「内向型人間」に向けた啓発本をよく読んでいます。HSP=繊細さんと位置づける本書も、その一環で手…
板橋区の熱帯環境植物館(グリーンドームねったいかん)で3月15日から開催中の「生きものと行く!世界旅行展」を見てきました。 企画展の主旨は、旅行が難しい今、世界の様々な生き物を見て、旅行気分を味わう、というもの。 珍しい生き物が見られて、シンプ…
「私小説の変化球」 西村賢太が死んだ後、朝日新聞(3月12日)朝刊に真梨幸子が「西村賢太の私小説」を寄稿しました。 その中に、『瓦礫の死角』(講談社)所収の短篇「崩折れるにはまだ早い」について、西村はミステリーに造詣が深く、いつかはミステリーに…
デモをしたい、でもちゃんと就職したい 曽野綾子『「いい人」をやめると楽になる』(祥伝社黄金文庫、2002年)の「匿名は逃げの意思表示である」で、曽野は、匿名で批評したり覆面でデモをしたりするのは自分の言行の結果を引き受けない、無責任の逃げの意思…
是々非々のない幼稚な人 曽野綾子『「いい人」をやめると楽になる』(祥伝社黄金文庫、2002年)は、図書館で見つけて、タイトルに惹かれて借りました。 「敬友録」と銘打たれた本書ですが、きれいごとなし、本音の人生論。いいなあ。 日本では、いい人の反対…
これからもできれば日刊で このブログは2018年3月11日にスタートしました。すでに丸四年が経過し、記事数は約1500に達しました。 毎日を意識的に過ごしていれば記事のネタに困ることなんてない、というのがかねてからの持論でしたが、ストレスと脳疲労を起こ…