違和感が拭えない…
ファンタジーの形容詞的な言い方として「ファンタジック」という言葉をたまに耳にします。私はこの言葉にどうしても違和感が拭えず、「それを言うならファンタスティックだろう」と思っていましたが、案の定、「ファンタジック」は和製英語でした。ただし、辞書に見出し語として載っているらしいので、すでに定着している表現と考えて間違いなさそうです。
ファンタジックのみならず、ポエムを書く人のことをポエマーと言うのも、首を傾げますね。
言葉に過敏だからこそ
日常生活から言葉の違和感が消え去ることはありません。敷居が高い、~ありき、煮詰まる、すべからく、スポイルなどの誤用には日常的に遭遇し、その都度、思考にノイズが発生して円滑なコミュニケーションを躓かせます。
もちろん自分が間違う場合も少なくなく、そのたびに「あ、しまった」と思い、それからの会話がぎこちなくなってしまうことも多い。言葉に過敏だからこそそうなってしまうのでしょうけれど、不便な気質を持ってしまったものだと思います。もっともそのぶん、小説などで妙味のある表現に出会った時の感動も大きく、得することもありますね。