ポオ小説読破
大渦潮からの逃亡譚 エドガー・アラン・ポオ「メエルシュトレエムに吞まれて」(『ポオ小説全集3』(創元推理文庫、1974年)所収、小川和夫訳)を読みました。 ノルウェーのロフォーデン地方にあるヘルゼッゲンという山の頂上で地元の老漁師が語り手に語る…
世界初の推理小説 エドガー・アラン・ポオの「モルグ街の殺人」(『ポオ小説全集3』(創元推理文庫、1974年)所収、丸谷才一訳)を読みました。ちなみに私が持っている文庫は2001年の第38版です。重版の多い本は他にもたくさんあるでしょうけれど、27年で38…
エドガー・アラン・ポオの「沈黙」(『ポオ小説全集2』(創元推理文庫、1974年)所収、永川玲二訳)を読みました。 わずか5ページのごくごく短い作品で、その内容は、悪霊が「ぼく」に、私の物語をきけ、と話し掛けてきて始まります。その物語は、リビアの…
エドガー・アラン・ポオの長篇小説「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」(『ポオ小説全集2』(創元推理文庫、1974年)所収、大西尹明訳)を読みました。 この小説はポオ唯一の長篇で、ジュリアン・シモンズによるポオの伝記『告げ口心臓…