杉本純のブログ

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板橋区立郷土資料館「板橋区の成り立ちとあゆみ」

板橋区のあゆみ

板橋区立郷土資料館で4月23日から開催されている「令和4年度 区制施行90周年記念展 板橋区の成り立ちとあゆみ」を見ました。

「役所」という機関がいかなる役割を持ち、いつ成立して今に至っているのか、その中でどんな事業や仕事をしてきたのか。という堅いテーマの展示でしたが、展示されている資料は貴重で、しかも面白いものばかりでした。

個人的には、城米彦造という画家・路上詩人が残した絵の展示が特に面白かったです。城米は神田区役所(現千代田区役所)に勤務していた頃、税金の督促で訪ねた武者小路実篤に感化され、詩やスケッチの制作に取り組むことになったそうです。Wikipediaには武者小路の「新しき村」にも参加したとあります。102歳没ですが、最晩年まで旺盛に活動したようで、今回展示されていたのは板橋区の風景と詩でした。私は城米のことを知らなかったので、今回の展示は発見でした。

また、モスバーガーの1号店である成増店がオープンして今年で50周年になり、それを記念し成増駅が「なりもす駅」と表示されたことや東武東上線で記念乗車券が発行されたことなども、資料と共に展示され、楽しかったです。

記念展は6月19日まで。すべてを味わうように見たいので、また見に行こうと思っています。

城米彦造の絵と文章

モスバーガー成増店50周年の東武東上線記念乗車券