杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

水心子正秀と門弟たち

大慶直胤と氷心子秀世

先日、久しぶりに板橋区立郷土資料館に行き、開催中の企画展「接収刀剣―板橋に集いし赤羽刀―」を見てきました。この企画展は郷土資料館の開館50周年記念の特別展で、私は始まってすぐに一度見に行きました。その感想はこのブログに書きました。

前回も書きましたが、この特別展の目玉と思われるのが、江戸時代の名工・水心子正秀の脇差です。

水心子正秀は源清麿と大慶直胤とならび「江戸三作」と呼ばれ、百人を超える門弟を育てたすごい人。名工・細川正義や、「江戸三作」の一人である大慶直胤も門弟の一人であるとのことです。

特別展には大慶直胤による「脇差 荘司筑前大慶直胤(花押)」があり、また水心子正秀の脇差に並んで氷心子秀世の「脇差 氷心子秀世入道」が展示されています。氷心子秀世は水心子正秀の娘婿となり「氷心子」の銘を切るようになった刀工であるそうです。

一つの企画展で名工とその門弟たちの作を一緒に見られるわけです。

脇差 荘司筑前大慶直胤(花押)

脇差 正秀

脇差 氷心子秀世入道