杉本純のブログ

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高島平の歴史

趣のある資料群

板橋区立郷土資料館で4月5日から開催されている「【ミニ企画展】高島平誕生ヒストリー」が、めっぽう面白いです!

このミニ企画展は幅にして5メートルに満たないくらいの狭いスペースで開催されていますが、高島平の歴史に興味がある私にとっては趣のある資料が並べられ、楽しいです。

高島平は旧くは「徳丸原(とくまるがはら)」という名前でしたが、1965年に区画整理事業の都市計画(団地建設)が決まり、土地権利者を中心とした審議会で新しい地名が検討され、高島秋帆の姓と地形が平であることから、「高島平」と決められたそうです。

ミニ企画展では、板橋区が新地名の正式決定(1969年3月1日)にさきがけ区民に初めて地名を伝えた1968年10月20日の広報が展示されていました。本文全6段のうちの1段のみを使い、ごく小さく掲載された新地名の告知はあまりに地味で、展示の紹介カードにも「静かに、素っ気ない始まり」と書かれていたのが面白かったです。

その他、今も地元にある高島秋帆の名残として、高島平の学校の校章が紹介されていました。高島家の家紋「重ね四ツ目結」を基に制作された校章がいくつもあり、いずれも趣がありましたが、中には今はない「高島第四小学校」の校章が紹介されていました。

ミニ企画展は7月3日まで。興味のある方はぜひ。