杉本純のブログ

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端午

5月5日の端午の節句は、男児の健やかな成長を祈る行事です。

板橋区立郷土資料館の古民家・旧田中家住宅では、4月23日から「古民家年中行事 端午の節句」が行われ、五月人形などが多数展示されています。

展示では、こうした年中行事に関する民俗学的な解説も行われ、面白かったです。

端午」の「端」は「初めて」という意味があり、だから「端午」は毎月の初めての「午」の日を指すそうです。中国の戦国時代の暦では、十二支を各月に当てはめる考え方があり、夏王朝で使われていた暦では「午」は五月でした。そうした考えと、「午」が「五」に通じること、また月日が重なる思想(重日思想)が結びつき、五が重なる5月5日を「端午」とするようになったそうな。へえー。

とまれ、飾られていた人形はいずれも凛々しいもので、男児かくあれかし、といった願いが込められているのがよく分かる気がしました。

佐伯一麦に「端午」という短篇があります。