板橋区立郷土資料館で7月10日から開催中の収蔵品展「板橋のねがい・いのり・くらし―民間信仰と民具・絵馬―」を見てきた。
板橋における民間信仰を題材とした展示で、「人生という旅」「四季のなかで」「年中行事」「縁切榎」といったテーマの下、物や行事に込めた人々の様々な願いや祈りを紹介していた。
展示はとても多彩で、面白い。安産や病気平癒、戦争に行く兵士のお守り(弾丸よけ)、商売や出世、徳丸北野神社と赤塚諏訪神社で今も伝承されている五穀豊穣を願う「田遊び」などなど。生活の中に「信仰」が深く染み込んでいて、それが物や行事に託され実践されていた。そして、そうした営みが「文化」を形成したことがよく分かる。
板橋の民俗に興味がある人にはかなり面白い展示だと思う。9月20日まで。