杉本純のブログ

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HSPの利点

繊細だからこそ

1万年堂出版のオウンドメディア「1万年堂ライフ」に、「『HSPで良かった!』と思える瞬間って?センパイHSPに聞いてみた。」という記事が掲載されました(4月15日)。HSPはその敏感さゆえに、生きづらさを感じる場面が多くありますが、その反面、敏感だからこそ幸せや感動を深く味わえる面もあり、得することもあります。先輩HSPからそうした事例を集め、結果が掲載されています。

HSPという括りはひとまず抜きにしても、敏感・繊細な感性を持っている人は、それによって世界に存在する微細な情報をキャッチできます。その味わいは豊穣で深いだけでなく、その敏感さによって自分にとって心地良いものと不快なものを感じ分けることもできるはずです。敏感であることは、人生に特別な彩りを添えるといえるでしょう。

さらに、その感動を表現する手段を獲得できれば、作家やミュージシャンや俳優になることができ、人生が大きく花開く可能性がありそうです。

それはその通りだと思うのですが、最近考えているのは、小説や音楽や絵画に感動する人は世の中に数多いるはずで、ではそれは皆HSPなのか。また一般の人が得る感動とHSPが得るそれとは、具体的にどの程度の差があるのか、ということです。科学的な根拠を得るのはまだ難しいでしょう。HSPの敏感さは、対人関係や生活環境で苦労するのと同程度に、心地よいものを深く味わうことができるということかと思います。