杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

自分を救うのは自分

自己啓発書を読む理由

私事ながら、もともと私は文学とか映画とか地域の歴史などが好きで、読書もそうした分野を中心にしてきました。

それが近年はHSPの生き方を紹介する本をはじめ、様々な自己啓発書を手に取っています。他にも睡眠や運動など健康に関する本も多く読むようになっています。これらは、そもそもそんなに興味のある分野ではなく、人生でこの手の本をこれほど読むことは稀であるばかりか、まったく予期していなかった事態でした。

どうしてこれらの本をたくさん読むようになったのかというと、単純に「困った」からですね。仕事や普段の生活の中身が想像以上に大きく変化し、その中で人間関係に躓き、健康を損ない、けっこう苦しみました。それらの苦難を何にも頼らず、放っておいても自然に越えていければ問題はありませんでしたが、そうはいきませんでした。いや、実際にはずっと以前から自力で乗り越えることなどできず苦しんでいたわけでしたが、年齢が若かったためまだ活力があり、何となく乗り切れているように感じていたのだと思います。

至るところに不調が発生し、このままではいけない、と思い続ける中で次第にそういう種類の本を開いて学ぶようになりました。

自力本願で

お陰で最近は少し調子を取り戻してきましたが、以前はけっこう、周りに当たり散らしていましたね。身近な人に不満をぶつけていました。それは要するに、俺は苦しいから救ってくれ、と相手に要求していたということだと思います。相手に助けてもらいたいという思いが、不満をぶつけるという行為になって現れていたのでしょう。

しかしそれでは上手くいきません。逆に、不満をぶつけた相手との関係はさらに悪化し、協力や支援などしてもらえるはずもなく、結果さらに不調を招きこむという悪循環に陥っていたと思います。

結局、自分を救うのは自分しかいないんです。健康を守るのも自分、人と仲良くなったり離れたりするのも自分。全部自分です。仕事でも生活でも、そういう自力本願の姿勢で臨んでいないと、どこかで間違ったことが起きて歯車が狂い始めるように思います。外部要因で悪化する不幸もあるでしょうけれど、そうなるまでの道を選択してきたのは自分であるわけだから、本当の原因はやっぱり自分にあるんです。

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小説「映画青年」(11)