杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

HSPとHSS

高野優『HSP!自分のトリセツ 共感しすぎて日が暮れて』(1万年堂出版、2019年)、面白く読んだ。

HSPの本は巷に多く、これまで何冊か読んだが、本書は著者がHSP(Highly Sensitive Person)であり、なおかつHSS(High Sensation Seeking)でもあるのが、過去に読んだものと違っている。HSS型HSPの人は世の中に6%しかいないマイノリティで、好奇心旺盛なのに繊細なのでつまずきやすく、ゆえに「生きづらさ」を抱えている、などと言われている。しかし高野さんは、本書で生きづらさを前面に押し出したりせず、卑屈になったりもしていない。その点が、好感が持てる。

この本にも書いてあるが、マイノリティとか弱者は、その弱さを振りかざし、偉そうに権利などを主張し始めた途端、タチの悪い強者になってしまうと思う。

この本にはHSP(子供版HSPのHSCも)とHSSのセルフチェックがある。やってみたら、私はHSPでありHSSでもあった。