杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

認知行動療法

考え方と信念

中島美鈴『「認知行動療法」のプロフェッショナルが教える いちいち“他人”に振り回されない心のつくり方』(大和出版、2016年)を読んでいます。

認知行動療法について最近知り、しかもそれが自分でできるらしいと分かり、色々と探して本書を手に取りました。

本書はタイトルの通り、他人に振り回されやすい気質の人に向け、認知行動療法の実践を通して人生を良い方向に進めるよう提案する内容です。

人間には幼少期に内部に身につけた「信念」があり、それを元にした「考え方」に基づいて現実を認識し、判断して行動しています。この「考え方」と、その奥にある「信念」こそが、他人に振り回される要因であるようです。そのことを受け止め、認知の仕方を変えることで行動をも変えていく、というのが認知行動療法だと思います。

本書にはいくつかの「考え方」が出てきますが、そのいくつかは私自身も身に覚えのあることでした。例えば、自我が弱く、他人を優先させてしまう思考法を持っていることなどは、HSP関連の本などにHSPの特徴として書かれていたことと似ている気がします。認知行動療法鬱病発達障害などの改善にも役立つとのことで、生きづらさのあまり憔悴してしまうHSPには効果があるかもしれません。