杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

場面緘黙

生きづらさの中で生きる

モリナガアメ『話せない私研究――大人になってわかった場面緘黙との付き合い方』(合同出版、2020年)を読んでいます。

HSP発達障害、APD/LiDなどに関する本を読み、こんどは「場面緘黙」です。家庭では難なく話せるのに、学校などの「特定の状況」で声を出して話せない状況が一か月続く状態のこと。著者は場面緘黙症に長年苦しんだ経験があり、相当な生きづらさを味わってきました。自分が場面緘黙であることに気づいたのは大人になってからのことで、マンガを描くことでようやく自分らしく生きられるようになり、自分の過去に向き合おうといろいろ調べた結果、知ることができたのでした。本書は、モリナガが自身の苦しんだ経験を元に、同じ場面緘黙の人に対し、自身の特性との向き合い方についてマンガで述べたものです。

私自身、人と会話をするのは嫌いではありませんが得意でもなく、言葉が詰まって出てこないことはよくあります。家族であればよどみなく話せますが、何を話せばいいか分からない相手だと喉に何か詰まったかのようになります。さすがに一か月以上も声を出せなくなることはありませんので、私が場面緘黙でないことは間違いないですが、とはいえ、その症状は軽度ではあるものの出ている気がしなくもない。

HSP発達障害、APD/LiDときて場面緘黙。疑い出すと、自分はどの気質も障害も少なからずあるような気がしてきます。これは一体なんなのか。