杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

いっそ快眠マニアに…

マシュー・ウォーカー『睡眠こそ最強の解決策である』(SBクリエイティブ、2018年)を読んでいる。睡眠に関する様々な研究の結果を紹介しつつ、よく眠ることが仕事や生活のいろいろな悩みの解決策になる、と説く本。

睡眠や脳に関する本はこれまで複数読んできたが、本書も、睡眠の大切さを教えてくれてためになる。自分が二十代、三十代にどれだけ睡眠をおろそかにし、我が身を痛めつけてきたかが認識できた。なかんづく、睡眠不足が招く病気や障害の深刻さについて、古今東西の例を紹介して述べているところなどは、ゾッとするものがある。私自身、この間はいろいろと忙しくて睡眠をおろそかにせざるを得ない状況だったこともあり、あんな生活を続けたらいずれはこうなるかも…と少し怖くなった。

睡眠時間を削らなくてはならない状況に立たされた人は気の毒だ。私自身のことを振り返ると、特に二十代の前半の頃はときどき徹夜をやり、しかもそれが偉いと思っていた。三十代になるとさすがに偉いとは思わなくなったが、それでも調べ物や書き物のためには睡眠時間を削ることを厭わなかった。今は、いかによく眠り、日中の仕事の質を上げるかを考えるようになりつつある。

困るのは、眠る=休む=働いていない、という図式がどうしても頭から離れないことだろうか。人はなかなか変われない。。いっそのこと快眠マニアになって、快眠のために色んなことを始めてみようかな、などつらつら考えている。