杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

乱読は考えもの…

最近読んだ本から

近頃は少しばかり心身ともに落ち着ける期間があり、シニアライフのようなゆったりとした生活を送っています。

一方で、本への興味はちっとも落ち着きを見せず、あれこれと手当たり次第に手に取り、ページをめくることが続いています。「最近読んだ本」は、4月21日にもこのブログで記事にしましたが、今回も備忘の目的で記録し、感想も述べてみようと思います。

精神疾患やさまざまな障害、内向型人間に関する本は以前から読み続けており、その熱はいっかな冷める気配がありません。

●山田和雄、日比野敬明、稲垣亜紀、間瀬光人:監修、稲葉健太郎、長野友里:編集、名古屋市総合リハビリテーションセンター著『よくある50シーン別 高次脳機能障害のある人に“伝わる説明”便利帖』中央法規出版、2023年)
●スーザン・ケイン『内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法』古草秀子訳、講談社+α新書、2020年)
●井手正和『発達障害の人には世界がどう見えるのか』SBクリエイティブ、2022年)

精神疾患とかではありませんが、こんな本も。

●樺沢紫苑『毎日を楽しめる人の考え方』(きずな出版、2022年)
吉田尚記『あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。』河出書房新社、2020年)

仕事やお金に関する本も興味は尽きません。

●高橋聡『起業するより会社は買いなさい』講談社+α新書、2019年)
●松田充弘『会社を辞めない起業 失敗リスクを限りなくゼロにできる8つのスモールステップ』日本実業出版社、2022年)
●三戸政和『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』講談社+α新書、2018年)
●蓑田真吾『読めば得する 働く人のもらえるお金と手続き 実例150』朝日新聞出版、2023年)
●和田亜希子『ミニサイトをつくって儲ける法』日本実業出版社、2016年)

最近、「仕事」の本質に対する認識が深まったように思います。会社勤めだろうとフリーだろうと、仕事の本質が、他人や社会にとって「価値あるもの」を生み出し、それを提供して対価をもらうことであるのは変わりなく、その意識は立場に関係なく必要だと思うようになっています。

そんな基本的なことに四十歳を過ぎて思い至るとは情けないですが、この意識を持っていれば、逆に、会社に縛られることなく生きられるようになるのではないかと。

そんなことを、以下の本も読みながらあれこれ考えています。

●関口雄司『あなたも出版社から本が出せる』(実務教育出版、1995年)
●豊沢豊雄『著作権の取り方・生かし方』実業之日本社、1993年)
●藤本健太郎、藤本真理、玉川淳『働く人のための社会保障入門』ミネルヴァ書房、2023年)
●『「自宅オフィス」のととのえ方』主婦の友社、2020年)

本命はやはり小説や教養

小説や小説の書き方本も、相変わらず。

鈴木輝一郎先生の本は、現在、創作をしているところなので頭に叩き込むように読んでいますが、他の書き方本からも学びを得たいと思っている今日この頃。

●『新・何がなんでも作家になりたい!』河出書房新社、2013年)
●『何がなんでも新人賞獲らせます!』河出書房新社、2014年)
●『何がなんでもミステリー作家になりたい!』河出書房新社、2019年)
●『何がなんでも長編小説が書きたい!』河出書房新社、2021年)

小説は、耽読する時間がなかなか取れていない状況です…。

宮本輝灯台からの響き』集英社、2020年)
楡周平『プラチナタウン』祥伝社、2008年)
佐伯一麦『遠き山に日は落ちて』集英社文庫、2004年)

その他、歴史など教養に関する本もちらほら。

●吉田富美子『自分でできる ファミリーヒストリーを調べよう!』(二見書房 、2022年)
●ジェームズ・チェシャー、オリバー・ウベルティ『地図は語る データがあぶり出す真実』(梅田智世、山北 めぐみ訳、日経ナショナル ジオグラフィック、2023年)
中山元『労働の思想史』平凡社、2023年)

こうして並べてみると、やはり私は後半に列挙した、小説や教養に関する本が本命であることが自覚されます。前半は、いわば健康や仕事(お金)に関係しており、便利に実用する以上の目的はなく、時代や環境によって対処法もどんどん変わっていくものでしょう。それはそれで重要ですが、自身の人生や生活を考えると、やはり小説や教養こそが芯のように中心にあり、蓄積することで豊かになっていくものでもあるように思います。

それにしても、ちょっと乱読のし過ぎのような気がしています。もうちょっと絞りたいものですが、それもまた難しい。困ったもんです。