杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

「文学フリマ東京36」に行ってきた。

文フリ史上最多の出店数

本日、東京流通センター第一展示場・第二展示場で開催された「文学フリマ東京36」に行ってきました。

2021年の「第三十二回文学フリマ東京」(5月16日)に出店者として参加して以来、二年ぶりの流通センターでした。

一昨年はたしか第一展示場だけの開催だったのではないかと記憶しています。また、2019年の第二十七回(11月25日)に行った時は第二展示場のみだったと思います。ところが今回は第一展示場と第二展示場の二会場で開催。出店数は1440(1605ブース)で文学フリマ史上最多となったらしく、書きたい人・発信したい人、が増えているということではないかと思います。

さて今日の私の最大の目的は、いうまでもなく、「はてなブログ」のブースでした。特別お題「今だから話せること」に参加し、3月19日に掲載した記事「脚本を書く映画監督になりたかった。」が、文学フリマで出品される「はてなブログ文学フリマ本」に掲載されることになったので、ぜひ印刷された本をいただきたいと思ったのです。

これからも書き続ける

午後、東京モノレール流通センター駅を降りると、会場外はすでに長蛇の列。しばらく並んで待った後、第一会場に入ると、通路はまっすぐ進めないほど人で溢れていて、出店者たちと来場者たちが発する「文学への熱」を感じました。

いや、さすがにそれは言い過ぎか…と思いますが、表現したくてたまらない出店者の一種の承認欲求と、それを受け止める来場者の多様な気持ちが絡み合う、実に不思議な空間になっていたと感じました。

はてなブログ」のブースに行き、スタッフと話しました。文フリ本の記事の執筆者であることを伝えると喜んでくださり、私の記事を掲載するよう推した、と話してくださりました。文フリ本と「はてなブログ」のシール、「週刊はてなブログ」の「文学フリマ参加記念号外」を手渡ししてくれて、私と同様の、映画に関する過去の体験を書いた記事があることを教えてくれました。

自分の書いた文章を読んでくれて、覚えてくれている人がいる。「書く」をライフワークにしている私にとって、これほどうれしいことはありません。スタッフにこれからも書き続けることを誓い、「はてなブログ」ブースをあとにしました。

その熱気に接して…

その近くに、佐伯一麦の『Nさんの机で』(2022年)や、小川洋子との対談本『川端康成の話をしようじゃないか』(2023年)を出している田畑書店のブースがあったので、行きました。「アンソロジスト」という同社発行の雑誌が売っていて、バックナンバーの一つ(vol.3)に井上荒野の寄稿とアニー・ディラード『本を書く』の書評が載っていたので、買いました。

私が行った時に小説家の女性(名前は聞こえなかった)が編集者らしき男と一緒に来て、その後も出店者は来場者と話し込んでいたこともあり、佐伯一麦の本が続けて出ていることについて話したかったですが、機を逃しました。

その他、Twitterでフォローしている人が書いた作品が載っている本を買ったり、会場をしばらくぶらぶらしたりしました。

楽しかったです。この数年は公私ともに色々とあり、やや体調を崩し、ブログの毎日更新をやめ、書き物は滞っていました。けれども今日、久しぶりに文フリの熱気に接して、書きたい気持ちが高まってきたように感じます。書くことはライフワークであり、書きたい作品はいくつもあります。諦めず、しつこく、書いていきたいと思います。