完成したら行きたい
先日、東京大学へ行く用事がありました。本郷だったのですが、用事を済ませた後に敷地内を歩いていたら東京大学コミュニケーションセンターというショップがあったので、入りました。中に東大が出しているPR誌の類いがたくさん置いてあり、その一つ「学内広報」という冊子の表紙に、作家の自筆原稿のような写真が掲載されていたので手に取ると、大江健三郎の『同時代ゲーム』の自筆原稿でした。
手に取った「学内広報」は2021年3月25日発行のno.1544でした。大江が一万枚超の自筆原稿などの資料を東大文学部に寄託したのが同年2月だったので、ほとんど直後に撮影して表紙に使ったのでしょう。
表紙の別の箇所には「大江文庫も設立の予定!」とあります。「大江文庫」だと、東京家政学院大学の附属図書館にある、創立者・大江スミに由来する「大江文庫」になってしまいます。
東大は、仮名ですが「大江健三郎文庫」を設立予定だと発表しています。完成したら見に行きたい。