杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

雑談失言

コミュ力の低い人は仕事に集中

ようつべでたまにビジネス動画を見ています。こないだ見た動画は、コミュニケーション力の低い人が職場の人間関係を良くするためには、コミュニケーションで何とかしようとせずに自分の仕事をきちんとまっとうする方が良い、といった内容でした。

私はコミュ力が高い方ではありませんが、それでうまくいかない職場の人間関係をコミュニケーションでなんとかしようとしていたことがあり、さらにそれで全然うまくいかない、という経験もたくさんしていたため、色んな発見がありました。

三十代まで私はビジネス動画やビジネス書などほとんど見ませんでした。逆に、あんなものは無能な人間が有能になりたくて必死になって勉強するもので、とはいえあんなもので勉強したって有能になどなれやしない、と馬鹿にしていました。最近、私は自分がいかに無知で馬鹿だったかを痛感することが多く、また有能になどなれなくてもいいと思っていて、ビジネス動画や本からいろいろ情報を得ることに抵抗がなくなってきました。

さて動画によると、職場は仕事をしに来る場所であり、仲良い同士でわいわいやるために来る場所ではない、とのこと。そして、コミュ力の低い人は仕事に集中して成果を出し続けることで、一目置かれる存在になり、結果として人間関係が改善していく、とのことでした。

またコミュ力の低い人がやってはいけない行動が紹介され、その一つに「雑談で軽率な発言をする」がありました。これ、実体験を通して痛感していることでした。

マウントを取りたくて

雑談で気の利いたことを言おうとして、うっかり差別的な発言をしてしたり、人を貶める発言をしたりする。私はそういう類いの失言をけっこう経験していて、反省するもののまた同じ失敗を繰り返していました。余計なことは言わないよう黙っていよう、と思ってそうしていても、飲み会などでいきなり発言を振られたりすると、思ってもいないことを咄嗟に言ってしまう。それで大笑いされたり、どん引きされたり呆れられたりする。

動画によると、そういう失言をする人は、やはり心のどこかにそういう考えがある、とのことでしたが、その通りでしょう。私自身、優越感を得たくてマウントを取るためにそういう失言を繰り返していたのだと思います。

気の利いたことを言ってうわべだけ取り繕っても、けっきょく仕事ができなければ信頼されない。まず、きちんと仕事をして価値を提供することが大切。私は、雑談がうまくできることにはそれを上回る価値があると考えていたように思います。