杉本純のブログ

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蛻変

最近、そんな言葉を知った。「ぜいへん」と読む。「蛻」とは蝉や蛇が脱皮することで、羽化して成虫になること。転じて、人間や企業が自己変革・経営変革を成し遂げる、といった意味も持つらしい。

この言葉は、ある経営者の話の中に出てきたのである。先日も、「啐啄同時」を別の経営者の話を通して知った。経営者は言葉をよく知ってるな、と思った。

私はべつに、人間は自己変革を遂げなくてはならないとは思っていない。だが、ネットでこの言葉について述べたブログがいくつかあったので見てみると、変革を遂げなくては生き残れない、などとあって、その点は納得した。

環境は否応無しに変化し続けているので、それに応じて自分を変えていかなくてはならないだろう。虫や動物の場合は、体が大きくなってきたら殻を破らないとダメなので、蛻変しなくてはならないのは当たり前。人間だって、成長が止まるまでは服を変えたり部屋を変えたりしなくてはならない。それは人間の生き物としての側面の話だが、大人になって、環境変化がない状態がずーっと続けば問題ないが、そんなことはまずない。自営業者だって会社だって、環境変化に応じ続けなくてはいずれ淘汰されるんだろうと思う。