杉本純のブログ

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過去と他人、自分と未来

自己啓発書の類いでよく言われているのが、過去と他人は変えられない、自分と未来は変えられる、ということ。ビジネス書やビジネス系ユーチューバーの動画などでも、自分のキャリアを考え築いていく上では他人の価値観に合わせ過ぎてはいけない、といったことを述べるため、たまにこの言葉が使われている。

最近、この言葉が身に染みた。赤の他人ではなく友人知人、家族などの近親者であっても、人を変えることはできない。未来は、それを変えるための努力をし続ければ、変えられるかも知れない。未来のことばかり考え、現状を変える努力をしなければ、未来を変えられるはずがない。思い通りになるのは今の自分だけであり、「今ここ」から少しずつ現状を変えていけば、やがて未来が変わるんだろう。

未来を思い描くのはいい。ただし、それを実現するにはまず「今ここ」を変え、それを続けていかなくてはならない。それを忘れちゃいかんと思う。

頭のいい人は、自分の影響下にある事柄、すなわち自分の意志で変えられることにだけ関心を向け、自分の力ではどうにもならないことについてはあまり考えもしないのだそうだ。なるほどなぁと思う。もちろんそれは、歴史とか他人とか国際情勢に関心がないのとは違う。