杉本純のブログ

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取材雑感

大手新聞社に勤めていた人が独立してフリージャーナリストになると困ることがあるらしい。取材しようとする相手が、フリージャーナリストという肩書では取材を受けてくれないということだ。

そんなことをネット上のあるサイトを読んで知ったのだが、ちょっと考えさせられた。私自身、ライターとして普段から取材の依頼状を作ったり、実行したりしているから。

フリージャーナリストを名乗る人は世の中に少なくない。しかも、ジャーナリストといっても政治の報道をやる人もいれば、科学とか歴史とか文化とかある分野に特化して記事を書いている人もいて、多岐にわたる。私は色んなジャーナリストが書いた色んな記事をネットで見ているが、読者としての印象の限りで言えば、取材を受けてくれる・くれないは、大手に所属しているかフリーであるかには関係ないように思える。

フリージャーナリストでも、自分が運営するブログや、小さな組織で運営する情報サイトなどで取材記事をどんどんアップしている人はいる。ちゃんとインタビューもして写真も掲載している。私が見る限り、取材の承諾・実施までのハードルはさほど高くないのではないかと推察できるのである。

基本的に、取材される側がされることにメリットを感じられれば、承諾を得るのは難しくないと思う。相手が、この人になら話したい、あるいはこの情報サイトになら登場しても構わない、メリットがある、と思えれば、取材を受けてくれるんじゃないか。