ある書評家がnoteで芥川賞と直木賞を紹介していて、「2023年前期」の受賞作を予想していました。その記事がTwitterで「文芸オタク以外には意外と知られていない、『芥川賞・直木賞ってそもそも何?どういう作家に贈られる賞なの?』という解説を書きました!」というツイートと共に連携されていました。
芥川賞と直木賞って、文藝オタク以外には(意外と)知られていないのでしょうか…。
私は文藝オタクではありませんし(自覚がないだけかもしれませんが)、私の知人に文藝に興味のない人は数え切れないほどいますが、誰でもさすがに芥川賞と直木賞くらいは知っています。あるいは、出版界に身を置いていれば、その人は自社でどのような分野の本を扱っていてもまぁこの二つの賞くらい知っているに決まっています。学校の先生はもちろん、インテリであれば知らないはずはないし、もし知らなかったらインテリと呼ぶのはどうか…という気さえします。
さらに驚いたのは、その書評家のnoteの記事を読んだら、菊池寛の名前が出ておらず、あまつさえ芥川龍之介や直木三十五の名前すらなかったことです。それではとても「解説」とは言えないだろうと思うと共に、芥川賞直木賞についてろくに知らないのはもしかしたらこの書評家自身なのではないかとさえ感じました。また「ずくめ」を「づくめ」と誤記している箇所もあり(現代は「づくめ」が許容されているとする辞書は一応ある)、いったいこの人は誰なんだろう…と。
それだけではありません。note記事を連携したツイートを「作家13年目」だという人が引用リツイートしていて、「『そうなのか…!』と思いながら読んでる」と書いていました。
私はしばらく口を空けていましたが、まぁ…れっきとした事実ということです。