杉本純のブログ

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ダウナー

周囲に甘えているだけ

そんな言葉を最近知りました。常に暗い気分でいて、周囲の人の気分をも暗くしてしまう人のことです。気持ちが暗く沈んでいて周囲をも飲み込んでしまうということは、まるでブラックホールのようではないかと思います。

私の知人に、昔ダウナーだった人がいます。そのことを私は知人と古くから付き合いのある人から聞きました。私は知人をダウナーだと思ったことはなく、陽気な面しか見たことがなかったのでちょっと驚きましたが、一方でどこか納得感もありました。知人は昔からひどい夜型だと聞いていたので、日中は調子が優れず機嫌もよくないことは有り得ただろうと思ったのです。

思えば私もそういうブラックホール人間だった頃がありました。不機嫌な時は周囲の人にきつく当たったり、無愛想にしたりして不機嫌にさせていました。けれどもそういう風にする相手は、決まって自分より立場が下の人であり、自分より目上の人にはあまりせず、逆に上機嫌な顔をつくっていたものです。上機嫌な一面もあったので、厳密にはダウナーではなかったのかもしれません。

まぁいずれにせよ、当時の私は立場が下の人に甘えていたのでしょう。相手に自分の感情をぶつけ、受け止めてもらっていたわけです。それで相手の気分が悪くなっても罪悪感すらありませんでした。今はそういうことは減ったと思いますが、それはつまり自分の感情を自分で処理できるようになってきたのかと思います。昔ダウナーだった知人も最近は少しは大人になったということですね。