杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

仕事を創る

価値を生み出せれば、仕事を創れる

サラリーマンとフリーランスのどちらがオワコンかという、私からすると不毛な議論はかねてより続いているように思います。ここ数年のコロナ禍ではフリーランスの方が大変な目にあっているように感じられますが、言うまでもなくサラリーマンだって大変ですよ、そりゃ。

私は、サラリーマンかフリーランスか、という議論より、仕事を創れるかどうか、という議論の方が大切である気がする。最近読んだ堀田孝治『「会社は無理ゲー」な人がノビノビ稼ぐ方法』(技術評論社、2021年)は、会社勤めが苦手な人に独立起業の考え方と方法を指南する本ですが、ここには「仕事が創れれば、なんとかなる」と書いてあります。

この「仕事を創る」というのが大切だと私は考えています。つまり逆に言えば、仕事を創れない限り、その人はサラリーマンだろうとフリーランスだろうと、給料あるいはギャラという形の報酬を貰って他人の仕事を手伝っているに過ぎないだろうと考えています。

逆に仕事を創ることができれば、他人からお金を貰うことができる。また、その仕事に派生する仕事を人に任せることもできるようになっていくでしょう。つまり、うまくやれば立派な事業になるということですね。サラリーマンかフリーか、リアルかリモートか、というのは、仕事を創れるかどうかという問題からすると、取るに足らない枝葉末節のことのように思えます。

平たく言うと、仕事とは労働をして対価を得ることであり、労働とは価値のないものから価値を生み出すことだと私は考えています。他人にとって価値のあることを生み出せる人は、仕事を創れるということになるでしょう。