杉本純のブログ

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フリーという生き方

昨日のNHKクローズアップ現代」は「フリーランス どんな働き方?実態は?」でした。コロナ禍を機に増加したフリーランスは名目上は「自由な働き方」とされ、政府により成長戦略の一つとして推進されているけれども、実態はそんなに華やかなものではなく、むしろ不当に扱われ長時間労働が常態化している例もある、という内容でした。

番組を見て、辛い目にあっているフリーランスは気の毒だと思いました。

コロナ禍による仕事減は予想外だとしても、やはり、人生は何が起きるか分からないもの。「自由」という立場を選ぶからには、いかなることが起きてもそう簡単に生活が揺るがないよう、収入源を複数確保するなりの手を打っておくのが良いと思いました。

番組の中でたしか弁護士が、今般のフリーランスの辛い状況は構造的な問題だと言っていましたが、まさにその通りだと思います。「雇用」の枠から解放されるということは、働く場所も時間も量も選べる自由がある一方、仕事がなくなり貧困にあえぐ自由もある、ということかと思います。

解説者はセーフティネットが必要だと言っていて、その通りだと私も思いました。しかしそれ以上に、自分が自分自身の人生の経営者なのだと自覚し、この弱肉強食の世の中をしたたかに生きていく意識と覚悟が必要だなと。そしてそれは、たとえ会社に雇用されていたとしても、同じように重要だと思いました。