杉本純のブログ

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『一私小説書きの日乗』シリーズ各書の範囲

西村賢太の『一私小説書きの日乗』シリーズが西村の人生をどれほど記録しているのかが気になり、まとめてみました。ポイントは各書の記録の範囲です。

タイトル 出版社 発行年月 期間 備考
『一私小説書きの日乗』 文藝春秋 2013年3月 2011.3.7-2012.5.27 のち角川文庫(2014年10月)
『一私小説書きの日乗 憤怒の章』 KADOKAWA 2013年12月 2012.5.28-2013.5.20 のち角川文庫(2022年5月)
『一私小説書きの日乗 野性の章』 KADOKAWA 2014年11月 2013.5.21-2014.6.19  
『一私小説書きの日乗 遥道の章』 KADOKAWA 2016年5月 2014.6.20-2015.6.19  
『一私小説書きの日乗 不屈の章』 KADOKAWA 2017年5月 2015.6.20-2016.6.20  
『一私小説書きの日乗 新起の章』 本の雑誌社 2018年11月 2016.6.21-2018-6.17  
『一私小説書きの日乗 堅忍の章』 本の雑誌社 2021年3月 2018.6.19-2020.6.9  

一冊目の『一私小説書きの日乗』が2011年から始まり、現時点では最後の『一私小説書きの日乗 堅忍の章』が2020年。そして『堅忍の章』以降も「日乗」は「本の雑誌」で書き継がれていたので、55年の人生の五分の一以上は記録されていることなります。

本の雑誌」のツイートを見ると、「日乗」はその後、2022年3月号の「這進の章」19回をもって最終回になったようです。「這進の章」は、いつか単行本化されるのでしょうか。

ちなみに「日乗」は一日も欠かさず継続されたわけではなく、抜けている日もあるので、完全ではありません。とはいえ、このブログに前にも書いた通り、「日乗」は貴重な記録というべきだと思います。

「日乗」以前の人生についてはすでに調べた人がおり、「西村賢太 年譜」で検索すれば出てきます。