杉本純のブログ

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虚仮の一念

特別な才能がなくとも

そういう言葉を最近、聞きました。「愚かな者が一つのことにひたむきに打ち込むこと」を意味します。「虚仮の一念岩をも通す」などという言い回しで、才能がなくとも努力を続ければ難事を実現できる、といった意味に使われます。私は母からよく言われた「寸暇を惜しめ」という言葉が好きですが、この言葉もいい。

最初にこの言葉を口頭で聞いた時、「苔の一年」という漢字を思い浮かべていました。で、一年も経てば苔むしてくる、といった意味に受け取ってしまったのですが、「虚仮」とは思慮が浅いとか、馬鹿、といった意味です。

事業を成功させるかどうかは、一つのことをしつこく続けられるかどうか、馬鹿になれるかどうかによる、と聞いたことがあります。その通りだと思います。まさに「虚仮の一念岩をも通す」ということでしょう。

特別な才能がなくとも、一つのことに打ち込んで続けることが大切です。