杉本純のブログ

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「春秋の筆法」

そんな言葉を最近知りました。歴史や記録に対する厳しく公正な態度のことで、間接的な原因にも重要な意味を認め、直接的原因であるかのように述べることを指します。孔子の『春秋』における記述態度に由来する言葉です。「春秋の筆法でいけば、アメリカの資本家が田中内閣を倒したに違いない」などの使い方をします。

春秋の筆法でいけば、赤穂事件は赤穂浪士でなく浅野内匠頭が起こしたのだ…これではあまりに下手ですが、まぁこういうことかと。

恐らくこの言葉を現実の生活で使うことはあまりないでしょう。一つの事件が一つの要因から起きることなどほぼないと思っていますし、そもそも原因追究にもあまり興味がなくなってきました。