杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

松岡正剛「千夜千冊」

二十年以上書き継がれている書評

先日、久しぶりに松岡正剛の「千夜千冊」を見に行きました。おお、続いている…と思いました。

「千夜千冊」は松岡正剛により2000年2月から二十年以上も書き継がれている書評です。中谷宇吉郎『雪』で第1夜が始まり、2004年7月に良寛良寛全集』で第1000夜に到達して、現在は1794夜に達しています。これだけ続いていることがまずすごい。

当初は記事が毎夜更新されていましたが、更新頻度はその後落ち、とはいえ細く長く続いています。

『ああ正負の法則』の書評が出色

私が松岡の文章を熱心に読んだのは学生時代の終わり頃です。かなり以前に「テントでセッション」というNHKの番組があり、週間ゲストだった美輪明宏さんが最終日に招いたのが松岡でした。私はこれで松岡を知り、次第に本などを読むようになっていきました。

「千夜千冊」の書評もその過程でいくつも読みましたが、次第に離れていき、最近はぜんぜん読んでいません。ちなみに私が最も良いと思う書評は、第530夜の美輪明宏『ああ正負の法則』(PARCO出版、2002年)です。

松岡は現在78歳で、以前にはがんを患いましたが、今も書き継いでいることに敬意を表します。このブログは毎日更新していますが、記事数は現在1440ほど。まだまだですね。