杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

座右の銘

あたかもよく過ごした一日が安らかな眠りを与えるように、よく用いられた一生は安らかな死を与える。

いつの頃からかは忘れたが、これほど良い言葉はないと思って、ひそかに座右の銘にしている。レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉だ。

経営者のインタビュー記事を作る場合、よく本人の座右の銘を載せるが、多いのは「人間万事塞翁が馬」「疾風に勁草を知る」などで、私と同じ言葉を挙げた人は今まで一人もいない。まぁ、長いから。

ダ・ヴィンチの言葉では他に「経験の弟子レオナルド・ヴィンチ」、「鋳物は型次第」、「自分に害なき悪は自分に益なき善にひとしい」、「想像力は諸感覚の手綱である」なども好きで、これらは松岡正剛の「千夜千冊」で知った。それで、以前ブログを書いていた時はハンドルネームを「経験の弟子」にしていたほどだ。他に「最高の幸福は不幸の総元締め。知恵の完成は愚鈍のもと」、「幸運の女神が来たら迷わず前髪を摑め。後ろ髪はないのだから」などもいい。

さて私の座右の銘だが、一日頑張って仕事に取り組むと、その夜はぐっすり眠れることは、経験から言える。一日を一生に換えて考えれば、一生を懸命に頑張って生きれば、その最期は安らかに死ねることが想像できる。つまり、一日、自分のやりたいこと、やるべきことを一生懸命にやることが最善なのだと納得できる。