杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

映画『遊星からの物体X』を観た。

カート・ラッセルが若い

先日、映画『遊星からの物体X』を観ました。ジョン・カーペンター監督による1982年のアメリカ映画。これはジョン・W・キャンベルによる原作『影が行く』を映画化したもので、同作はすでに1951年に映画化されており(邦題『遊星よりの物体X』)、『遊星からの…』は二度目の映画化作品ということになります。

十万年前に地球に飛来したらしい円盤状の宇宙船にいた「物体」と闘うSFホラー。「物体」は凶暴ですが、犬や人間など生き物に同化・擬態できるため、主人公をはじめとする南極基地のメンバーは誰が「物体」の擬態なのか分からず、互いを疑いながら闘うことになります。

宇宙人と闘う映画といえば、『エイリアン』や『プレデター』などが傑作ですが、本作もまた、誰が「物体」に取り込まれているか、というサスペンスも加わっていて面白かったです。主演のカート・ラッセルは、私は『バックドラフト』や『スターゲイト』や『エグゼクティブ・デシジョン』などを通して知っていましたが、本作はそれらよりも前の作品で、若いなぁと思いました。

単純さゆえの面白さ

「物体」が生物に同化・擬態することを突き止めた「ブレア」という学者は、最後は自分が同化・擬態されてしまうのですが、それはいつだったのか、など理解が追いつかなかったところもちらほら。また「物体」は人間たちに気づかれないように襲おうとしますが、最初、犬に同化していた時はあっさりと正体を現していて、間抜けと思えるところもありました。

とはいえこういう、絶対的な「敵」をいかに倒すかという話は、単純ゆえに面白い。息抜きするつもりでたまに観るといい映画ですね。