杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

「いつか」は来ない

過去に何回か書いたと思うが、Twitterを見ているとツイッタラーの傾向が大きく二つあることがわかる。一つは、どこかに行ったとか、美味しいものを食べたとか、こんな映画を観たとか、自分が行動した結果を書く人だ。もう一つは、いつかあの国に行きたい、あれを食べたい、この資格を取りたい、などと自分の願望を書く人である。

たしか『青木雄二のナニワ資本論』に、「思う」と「在る」は違うもので、皆いろいろ「思う」ことはあるだろうが世の中は「ある」で動いている、などと書かれていたと記憶する。その通りだと私は思っている。

行動は、思っているものを「ある」状態にするようなものかと思う。だからつまり、世の中も人生も、行動することで動くのである。「いつか…」などといくら願ったところで事態は決して動かない。

以前テレビで断捨離とか片付けに詳しい子供が出ていて、「いつか使うかもしれないから」と捨てられない人に「いつかは来ません」と言っていた。私は長年積ん読にしていた古書を読破したことが何度もあるので、その子供に完全に賛同するわけではないが、言いたいことはわかる。正確には、行動に移さない限り「いつか」は現実化しないということだ。そして、多くの人はいつまでも行動に移さないのである。