杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

書く生活

会社勤めをしながら自分が書きたいものを書いている、という人は少なくない。しかし、物を書く生活を満足に送るのは簡単なことではないと思う。年齢が重なれば重なるほど、会社勤めの中で背負うべき役割は大きくなり、結婚して子供でもいようものなら、私生活でもやらなければならないことが増える。そうなるともう物書きどころではなく、平日も週末も役目を果たすべく時間と労力を削られる。

しかし、もし本当に物を書くのが好きで、心から書きたいと思っているなら、必ず机に向かい、文章を書き始めようとするだろう。書こうとしている本人が書き出さない限り、その書き物はこの世の中に存在しない。その書き物を、腕と指を動かし、頭の中からこの世の中に現出させるのは、書く主体である本人だけである。だから物書きは書く生活をやめてはならない。