杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

勉強、練習、試合はセットで。

勉強しないことは罪だと思っているほどだが、勉強すりゃいいってもんじゃなく、それを使うことについては練習が不可欠であり、また勉強と練習の成果を実戦で試してみる、つまり試合も必要だろう。勉強、練習、試合。それを繰り返さないことには前進なんてないのである。

勉強を続けていると知識がどんどん増えてきて楽しいのだが、知識だけがずんずん先行してしまうと現実とのギャップに苦しむことになる。高度な理論を知っていても一度も実践したことがない、というやつである。思えば私の学生時代はまさにこれで、映画の理論書を読み漁り、有名な監督の脚本術なども本で読んで覚えた気になっていたが、練習する機会がなかった。作っていないのだから発表することも当然なかった。つまり試合もまったくしていなかったということである。

ワナビの焦燥と苦悶の要因は、一つはそういうことかも知れないと思う。本ばかり読んで知識は身についている。しかし実験や試作という練習をしない。だからコンクール応募などの試合の機会も少ない、という。そんな風に考えるのは『ばしゃ馬さんとビッグマウス』みたいに書きまくって応募しまくっているワナビには失礼だろうが、とするとそういうワナビは勉強が足りないのかも知れない。勉強、練習、試合をセットでやる必要があるだろう…と自分に言い聞かせる。