杉本純のブログ

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意識高い系

「意識高い系」という言葉は世の中でかなり氾濫しており、揶揄の目的で使われることが多いようだ。主にビジネスの領域で、まだ成功を収めておらず実践行動も乏しいのに口だけ達者な人間に対して使われるようで、これはアートの領域に置き換えると「ワナビ」なんだろう。

作家とか俳優とかミュージシャンになりたいと思って勉強もしているのに、まだアクションの量が乏しく、当然ながら成功もしていない。それでいてプライドだけはやたら高く、劣等感に苛まれながら悶々としている。意識や理想は高いが、まったく現実が追い付いていない「イタい奴」。

ワナビはとにかく実践して行動するしかない。だから意識高い系の人も、つべこべ言わずガムシャラに実践して行動に移していくしかないんだろうと思う。作家ワナビなら、とにかく書くことだ。物書きは書くことでしか前進できない。言うなれば、現実を、高い意識に見合う高さに達するまで歯を食いしばりながら挑戦し続けるしかないということだろう。