杉本純のブログ

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時間の停止

先日、ワナビは「自分病」という病に冒された患者ではないか、と書いたが、その症状や障害は、理想と現実のギャップゆえの悶々とした状態の他に「時間の停止」という事象があるのではないかと思った。

自分病患者は、理想の自分を追い求めて現実を彷徨う。自分病の克服は、努力による理想の達成か、リハビリによる理想の棄却か、のどちらかではないか。つまり、理想の自分を手にするに努力と行動を継続する。あるいは、自分を翻弄する理想を断ち切るためにリハビリめいた生活を続ける。

そのどちらかを明確に意識し、取り組んでいる最中は、前進している。しかし、自分病に冒されたまま悶々、鬱々とした日々を過ごしているだけの状態は、言わば(人生の)時間が停止している状態ではないか、と思う。他人の言動にいちいち刺激され、あっちへふらふらこっちへふらふら、理想の達成を夢見てみたり、逆に理想を諦めようとしてみたりして、現実の時間だけはどんどん過ぎるがけっきょく自分の人生はどこへも進んでいない。ただ同じ状況の中をぐるぐる回っているだけの状態である。

これでいいはずはない。まずは自己本位で考え、行動することを生活と人生の確固たる軸にするべきだろう。