2018年公開のアメリカ映画。監督はゲイリー・ロス、主演はサンドラ・ブロック。
面白くない…。
要するに犯罪映画で、スタイリッシュな?女たち8人が華麗に盗みをはたらく。そこにはサンドラ・ブロックの復讐も織り込まれているわけだが、脚本もカメラもまったく無駄がない。スタイリッシュに作り込まれ、洗練されており、すごい。
だがたったそれだけのことで、8人の犯罪にはほとんど難関がない。天才的な女たちがほぼ失敗なく馬鹿な男たちを出し抜いて、たくさんの宝石を手に入れるだけ。途中、わりと頭の切れる男が出てきて女たちを追跡するが、ギリギリまでとことん追い詰めるようなことはなく、エンタメとしての盛り上がりには欠けている。
女たちはどれもサバサバとして乾いていて魅力的とは言えない(というか、脚本と演出が乾いているのである)。ああいうのを見てカッコイイと思う人はいるかも知れないが、そもそも私は「カッコイイ」ということにさほど関心がないから、駄目だ…。しかし、葛藤もせず、表情もほとんど変わらず、必死になることなくスマートに目的達成してしまうことの何が面白いんだろうか。…などと思うのは私だけか。