杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

第三十二回文学フリマ東京に出店しました。

昨日、文学フリマに初めて出店し、小説集とシナリオ集を計三冊出品した。

11時少し前に東京流通センターの第一展示場に着き、出店者入場者証を提示して入場。自ブースのテーブルに敷き布を敷き、作品を並べ、あらすじを書いた看板を立てて準備を完了した。ブースはこんな感じに。

f:id:atsushisugimoto:20210516222050j:plain

12時に開場し、お客さんが入ってきた。今回はコロナ対策のため入れ替え制でお客さんを受け入れる形式を取っていた。私と同じ列のブースでは最初からけっこう売れ行きのいい人がいたが、私のブースはほぼ誰も止まりもせず、一部も売れず…といった有り様。時間が経つごとに恥ずかしさと情けなさに苛まれてきて…というのは、出店者の皆さんはブースづくりがとても上手く、手製のラックや棚に作品を陳列し、チラシやポスターも掲示して作品世界をちゃんとアピールしていたからだ。それに比べて私のところは、あらすじ看板は置いていたが、ほぼ作品のみで押す形をとっており、来場者へのアピール力は貧弱だったと言える。

おまけにあらすじ看板はA4縦でモノクロ印刷したもので味気なく、あまつさえそれを横に並べて立てていたものだから、私の前に作られた壁のようになってしまっているようだった。そこで、どうせ作品だけで勝負しているんだからと、看板は片付けた。

その後、二時くらいからお客さんが増えてきたようで、私のブースにも何人かやってきてくれた。三作品とも、パラパラと読まれた上で少しずつ売れた。中でも、知人が二人、私のブースに来てくださり、雑談をして作品を買ってくださった。うれしかった。

私が今年やり遂げようと思っていたことに、文フリに出店すること、自分の作品で一円以上稼ぐこと、があった。昨日売れたのは19部で、目標を二つとも達成したことになる。まあ実際は、販売部数、売上金額ともに情けないほどに少ない。しかし、この小さな一歩は大きな一歩である気がする。いや、これからの努力によって大きな歩みに変えていかなくてはならないということだろう。

一冊100円で販売したが、けっこう買ってもらえるもんだ、という思いと、一冊を売るのって大変なんだな、という思いの両方がある。とまれ、自分が書いた作品が人に読まれる(かも知れない?)と思うと、やはりうれしい。

そして、出店手続きも準備もブース設営も店番と販売も、自分でやってみて、多くのことを学べた。やはり自力で行動してみることが大事だ、と思った。