杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

そろそろ何かが変わりそうな気が…

今年も暮れてきました。もういくつ寝ると…という時期です。

ライター職をしている中で、会社の経営者にその年の振り返りと次の年の抱負を聞くことがよくあります。今年もそういう企画のインタビューをしましたが、2021年の大トピックはコロナ禍とオリンピックでした。

私としては、5月に文学フリマに出店して小説集とシナリオ集が複数売れ、ブログを通して知り合った方と初めて対面するという感動的な事柄があったことがまず思い出深いです。それが「物書き」の歩みとしての最も大きなトピックでした。ただ、その文学フリマに出品したうちの一冊「藝術青年」に収録した「映画青年」という小説は、2020年末にある文学賞に応募し落選した作品でしたが、実はこれ、私の学生時代の体験を元に書いた「私小説」で、これを書き上げたことは賞うんぬんとは別にして、けっこう大きな体験だったんだなという気が今はしています。自分のワナビ人生を掘り下げ、向き合ったことで、一つ前に進めたんじゃないか。そしてそれを印刷し、数人ではありますが他人に読んでもらったことは、何らかの節目になったんじゃないか。そんな風に考えている次第です。

私的にもいろいろありました。特に家族がらみで大きな出来事がいくつかあり、けっこうしんどい一年でした。私自身は睡眠障害や鬱っぽい状態にまでなってしまい、生活の調子と体の調子を大きく崩して苦しんだ一年です。近ごろはようやっと調子を取り戻してきましたが、この一年の経験によって、調子を取り戻しても調子には乗らないぞ、という意識がそれまでより強固なものになりました。

相変わらず公私ともに忙しいですが、この忙しなさからはいっかな解放されないまま2022年を迎え、走っていくことになるのは間違いなさそうです。しかし、そろそろ何かが変わりそうな気がする。占いとかは信じない方ですが、最近、なんだか胸騒ぎがするというか、これまでにない大きなことが起きそうな気配というか予感がする。気のせいかもしれませんが、2022年は自分の内部や周囲でどんな変化が起きるか、静かに、かつ楽しみに見ていようと思います。

原点にして永遠のテーマでもある「書くこと」は、もちろん変わることなく続けていくつもりです。