杉本純のブログ

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新河岸川のコラム

近所の図書館で「ニュース東京の下水道 Tokyo Sewerage News」No.261を見つけたので読んでみると、連載コラム「下水道れきし旅~古代から現代へ~」の第15回「水質汚濁の激化~高度経済成長と下水道の普及~」に、新河岸川の写真が関連写真として掲載されていた。

この冊子は文字通り東京の下水道について様々な角度から伝えるもので、このコラムはその歴史に関する色んな話を紹介していて面白い。私は土木とか建築の世界がけっこう好きだし、新河岸川に関する情報を集めているので、今回は特に興味深かった。

コラムは、日本の戦後経済の盛り上がりとともに隅田川多摩川の汚濁が進み、下水道整備が広がって水質が改善していった経緯を紹介している。その関連写真として、隅田川の支流である新河岸川の汚れている様子が載っている。具体的に新河岸川のどの場所か、写真からは私は分からない。けれども、板橋区新河岸川沿いを歩くと、今も河口の隅田川まで工場が連なっているので、かつてここら辺は廃水でめちゃくちゃに汚れていたんだろうと察しがつく。今は、ずいぶんきれいになっているんだろう。川は文明を映している。