杉本純のブログ

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国民作家

朝日新聞10月17日の土曜版「be」には、夏目漱石が「国民作家」として司馬遼太郎川端康成芥川龍之介を抑えてトップ(支持率68%)だとあった。芥川が2位なのだが、これは漱石と同様、作品が教科書に載っていることが大きいと思う。新聞にも漱石1位の理由として「坊っちゃん」が教科書の定番教材になっていることが大きいと書いてある。

現在の私の肌感覚は、国民作家といえば司馬遼太郎で、これは私がサラリーマンをやっているからかも知れない。ビジネスマンには時代小説を好む人、なかんづく司馬読者が多い。よく新聞や雑誌でやっている経営者の愛読書紹介でも、司馬作品はたいていそのうちの一冊として出てくる。漱石、川端、芥川は純文学だから読むのは学生までかも…などと思うのだが、その辺の実情は分からない。そういえば、「伊豆の踊子」も教科書に載っていた。

「be」の記事には、2022年度から高校で学ぶ国語が論理国語と文学国語になって選択科目になり、文学国語を採用する高校は少なくなるとみられる、とある。その是非は私にはよく分からない。どちらでもいい気もする。