杉本純のブログ

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頑張るはダサいか

私が小中学生くらいの頃、いや高校でもそうだったが、「がり勉」という言葉が過剰に使われていたように思う。というのは、一生懸命勉強する奴、頑張る奴はダサい、という通念があったのだと思う。

実際、勉強熱心で成績が良い生徒は、けっこう馬鹿にされていたと記憶している。私は、小学校時代は馬鹿にする側だったが、中学ではそういう生徒と仲良くするようになった。逆に、ちょっとやんちゃな生徒とは、小学校時代は仲が良かったが中学で離れていった。

ある人が、頑張る人を馬鹿にするのは田舎のコンビニヤンキーだと言っていた。その通りだと思う。

私の小中学校は愛知の小さな市にあり、そこはコンビニすらないところだったが(というより当時はコンビニが今ほど普及していなかった)、まあ田舎というべきだったろう。そして、勉強する生徒を馬鹿にしていた点で、私は小学校時代はコンビニヤンキーみたいな奴だったと言えるかも知れない。これは、恥ずかしながら認めざるを得ない。とはいえ、中学生になってからは勉強する生徒たちと仲良くもしたし、高校時代は悶々としていたが大学、専門学校とけっこう勉強したと自覚している。

社会人になって十年以上が経つが、頑張る人を馬鹿にする人はまだ周囲にいる。残念なことだ。一方で、頑張っていることでマウンティングをしている人がいて、そういう奴は今でもダサいと思う。また逆に、頭を使わず根性とか気合で乗り切ろうと考え、結果として勉強を頑張ることを馬鹿にしている人もいて、私はそういうのも嫌だなと思っている。