杉本純のブログ

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「マイクロトラウマ」

そんな言葉があるのを最近知った。意味は、微小なダメージが蓄積され深刻な傷となること、またその微小なダメージ自体のことである。

「ちょっとした嫌な経験」は、一度や二度なら大した悩みの種にならず忘れ去られるが、難度も続いて蓄積すると大きな精神的ダメージになってしまうが、その手の経験は、微小であるために看過されやすいとのことだ。

その微小な経験とは、具体的には小言や否定的発言、矛盾した指示であるらしいが、たしかにこれらが積み重なるとやがて深刻なレベルに達するというのは、分かる気がする。私は以前、いくたりかの年長者から「お前は馬鹿だ」だの「ダメだ」だの言われ続け、次第に鬱々とした気分に浸されるようになっていった。

マイクロトラウマは身体的外傷についても用いられるらしいが、主たる要因は上記の通り、人間関係の中にあるのだろう。私は以前、上記の年長者の一人について、あいつは間違いなくモラルハラスメントをやる奴だ、と思ったものだ。マイクロトラウマは、モラルハラスメントを受けると現れるのではないかと思う。