杉本純のブログ

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幼稚で陰湿な人

精神的にタフな人でも精神を病んでしまうことはあるらしい。

私自身の経験では、特に学生時代は落ち込むこともなく、寝ずに働くことが得意でもあったが、やはり鬱のようになってしまったことはある。

産業医もしているある精神科医の記事によると、タフな人がメンタルを病んでしまう理由は大きく三つあるとのこと。一つは、終わりの見えない仕事を与えられ、しかもそれが過重労働で、長時間労働が延々と続いてしまうこと。二つめは、本人を支えている家族が病気などでダウンしてしまうこと。そして三つめが、クレーム処理や、周囲の人間による陰湿ないじめが長期にわたり繰り返されることだ。

私はこれまでの経験を振り返ってみて、自分が精神的に痩せ細り衰弱した原因として思い当たる最たるものは、三つめの中の陰湿ないじめである。ただし最近は、一つめの原因による精神疲労もある。

精神科医の記事には、タフな人が幼稚で陰湿ないじめを受け、休職してしまった実例が紹介されていた。「幼稚で陰湿」という語に、私は引っ掛かった。そう、陰湿ないじめをしてくる奴は「幼稚」なのだ。

私の経験上、陰湿な手口でこちらを苦しめてくる輩は、おおむねみんな幼稚な奴だった。小さなことで臍を曲げたり拗ねたりするのだ。さらに、実力よりもプライドが高く、党派心が強い面もある。

そういう人は往々にして目敏いもので、人がどこを攻められると苦しみ、困ってしまうかをけっこう知っているのである。それで、そういう部分を見つけるごとにチクリチクリとやってくるのだ。

こういうのはきっと、モラル・ハラスメントのやり方、ないしその一部ではないか。私はこれまで随分こういう人に苦しめられ、時に鬱みたいな状態にまで追い込まれた。

こういう輩と対峙する上で大事なのは「冷静さ」だと、経験から思う。感情的になってしまっては相手の思う壺で、さらにチクリチクリとやられてしまう。そして、とにかく関わらず離れることだ。奴らはチクリチクリする相手を常に探している。近くにいると標的にされてしまう。