杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

面白くてためになる

歴史の教育番組を見ていて、「面白くてためになる話」というコーナーがあった。歴史の深い考察を通して、現代にも通じる日本人の精神を知ることができる話、というほどの意味だったが、ああ、それはつまり深いテーマを含んだストーリーということだな、と思った。私は三田誠広『ワセダ大学小説教室 深くておいしい小説の書き方』(集英社文庫、2000年)を読み、「深くておいしい」とは要するに、掘り下げられた主題と、ワクワクさせるストーリー展開の兼ね備えることじゃないか、と思ったが、それは言い換えれば「面白くてためになる」ということではないだろうか。