杉本純のブログ

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メモリーツリー

研究や創作に応用できそう

三田紀房ドラゴン桜』7巻(講談社、2005年)に、大量の情報を記憶し、忘れにくくするためのツールとして「メモリーツリー」が登場します。高校生たちは理科の勉強をするために与えられますが、それを主人公の桜木先生は応用し、歴史の知識を頭に詰め込むために利用します。

巻末には、当時ライブドアのCEOだったらしい堀江貴文の「特別講義」が載っています。堀江は、自分は英単語を頭に入れる過程でメモリーツリーのような覚え方をしていたと語っています。そして「特別講義」の後には、アメリカ映画のアカデミー賞歴代受賞作(恐らく作品賞)のメモリーツリーを作成する過程がマンガで説明されています。

面白い。メモリーツリーは情報を記憶するためのツールですが、これは研究や創作にも応用できそうな気がします。例えば、研究対象について調べたことをメモリーツリー化してみて、他の研究対象に関するメモリーツリーと並べてみれば、比較検討ができて新しい研究の切り口を思いつくかもしれません。同じように、小説やシナリオの創作においても、2作品以上のメモリーツリーを並べれば比較ができるでしょう。

いや、別のツリーを用意して比較などしなくても、全体像を一覧化することで新しい視点を得やすくなりそうな気がします。