杉本純のブログ

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「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を見た。

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板橋区立美術館で開催中の「2020イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」を見た。

これは区立美術館で毎年開催されている、板橋区民にとってはお馴染みの展覧会で、児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」が開催する絵本原画コンクールの入選作品の展覧会である。「ボローニャ展」という愛称で親しまれているそうだが、私はいつも「ボローニャ」と言っている。

ボローニャ展の審査は例年一月半ばに開催されるが、今年はその直後に新型コロナウイルスの感染が広がり、イタリアはすぐにロックダウンされた。そのため、ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェアが開催延期となり、けっきょく開催されることなく中止になった。絵本原画はしばらく公開されなかったが、日伊の関係者が奔走して、板橋区立美術館での世界初公開が実現した。

もちろん、区立美術館でも厳重ではないもののコロナ対策をしていた。とはいえ、週末はけっこう絶え間なく来館者があるようだった。すごい。

私はもう絵本を買うようなことはないが、かなりの数の原画を一度に見られる機会なので、楽しい。線と色彩と構図のバリエーションがすばらしい。絵本の世界観というのは、現実の世界を面白く理解するためのユーモアなのかな、と思った。子供はもちろんだが、大人でも感性に刺激を与える絶好の機会だと思う。

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