「青春と読書」2019年8月号に、島田雅彦「『君が異端だった頃』スピンオフ」が掲載されている。これは、『君が異端だった頃』(集英社、2019年)の刊行に合わせたものと思われる島田のエッセイで、自身の趣味嗜好や生活信条について体験談とともに述べたものだ。
島田はここで、「『君が異端だった頃』はこれまでで最も私小説の純度が高く、九割以上は事実に基づいている」と書いている。
なぜ事実にこだわったかといえば、政治と報道によって、事実が隠蔽され、歪曲され、捏造される時代に再び放り出されたからである。
とのこと。