杉本純のブログ

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板橋区立美術館「第20回 福知山市 佐藤太清賞公募美術展」

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板橋区立美術館で2月18日から21日まで開催された「第20回 福知山市 佐藤太清賞公募美術展」。

これは、福知山市が同市出身の日本画家・故佐藤太清の功績を讃え、その志を継ぐため21世紀の芸術文化を担う人材を育成するべく、全国の高校生・大学生等から絵画作品を一般公募し、佐藤太清賞、特選、入選に選んだ計69点を展示したもの。絵画の部が41点、日本画の部が28点。全国五か所を巡る巡回展の一つが今回の板橋区立美術館である。今回の展示に合わせ、「佐藤太清青少年美術奨励基金」により全国の中学生から作品を公募した「佐藤太清記念中学生絵画展」の入選作の展示も行われた。

佐藤太清という日本画家については全然知らなかったが、福知山市といえば「麒麟がくる」の頃に足を運んだことがあったし(仕事だが)、高校・大学の若い人が描いた絵ということで面白そうだったので見に行った。

絵のことは詳しくは分からないが、全体に、明るい絵が少ない印象を受けた。落ち着いた、というより、憂いを含んだ、繊細な絵が多かったように思う。若い人間を描いた自画像めいた作品もいくつかあったが、いずれも若者らしい、清新で壊れやすい感じが出ていて、いいなぁと思った。