杉本純のブログ

本を読む。街を見る。調べて書く。

アウェイ

梶本修身『「疲れリセット」即効マニュアル』(三笠書房、2017年)は、図書館で見つけて興味深かったので手に取った。梶本先生は最近テレビでよく見る人で、私はイミダペプチドが疲れに良いということを先生によって知った。

ぱらぱらと読んだ中で眼を引いたのは「『アウェイ』に居続けるだけでストレスになる」という見出しで、それを見た瞬間、我が意を得たりという気持ちになった。

私はかねて、勤め先の社風に馴染めていない人にとって、会社という空間は「アウェイ」に違いない、と思っている。社内の力関係や雰囲気や、交わされる雑談的な会話すらもが自分には馴染みのないものであるため、とにかくストレスが溜まるのである。

梶本先生の本では、勤務時間中はずっと会社にいる人は、ストレスでいえば極限状態のレベルに達している、と書いてある。かなり厳しい現実認識だと思ったが、仕事で抱えるストレスはじわじわ蓄積され、気づいた時には驚くほど精神が消耗している、というのはあると思う。

また先生は、一秒でもいいから「ホーム」に帰ることを説いている。自分の好きなことをやってストレスから解放される瞬間が、一日に一回必ず必要だと私も思う。